埼玉大学工学部学長 ご挨拶

?ご挨拶

Engineering for the Next Era

過去に学び、現在を直視し、
未来を見通す力を身につけた科学技術者に羽ばたこう!

埼玉大学工学部では社会で継続して活躍出来る技術者?研究者の育成を目指しています。

 しかし社会で継続して活躍出来るためには、どのような能力とメンタリティが必要なのでしょうか。

 第1には専門分野における知識とそれを適用?応用し問題を解決する能力が必要なのは言うまでもありません。しかし、近年の技術開発の進歩は早く、根幹となる基礎知識の上に今までとは異なる新しい知識や技術を常に取り入れていかなければ、30年、40年といった期間で活躍し続けることは到底出来ません。大学の4年間では専門の基礎知識を得るのはもちろんですが、自ら学び続けることが出来る能力と新しい事柄に積極的に挑戦するメンタリティを養うことが重要になります。

 第2に必要な能力として、異なる分野の専門家と協働して問題解決を目指す能力も重要です。現代社会における問題はいずれも複雑化していて、解決が一筋縄ではいかない問題のみが残っているとも言えます。エネルギー問題、カーボンニュートラル、気候変動、自然災害の甚大化、少子高齢化、情報セキュリティなどの社会問題は相互に関連していて、何か一つの施策や技術開発で解決できるものではありません。解決には以前にも増して、自分の専門以外の工学、理学、社会科学などの総合力が必要になります。

 上記の第1の要求に対して工学部の各学科では専門分野を体系的に学ぶことが出来るカリキュラムが用意されています。単なる座学による知識の詰め込みだけではなくて、演習や実験を通じて専門知識を応用する能力がつくように設計されています。大学での学習は高校までの教わった問題だけを解くという形ではないので最初は戸惑うかもしれませんが、大学での学習を通じて自ら学ぶ能力が養われると思います。

 第2の要求に対して「イノベーション人材育成プログラム」を展開しています。このプログラムは工学部内の学科を横断する形で展開されていて、他学科の専門分野の社会へつながりを理解するとともに、今や全ての工学分野に必要なデータサイエンス、起業のためのマーケッティング分析、社会的意思決定論などに関する科目群が開講されています。

 最後に、新しい事柄に積極的に挑戦するメンタリティですが、これは学部のカリキュラムだけではカバーできない部分もあり、大学院(博士前期課程2年間)に進学して、研究に携わることを勧めます。

 研究は正にチャレンジの連続で、新しい事柄に挑戦するメンタリティが養われると確信しています。工学部では学部4年間と大学院2年間の6年一貫で連続性のあるカリキュラムを提供しています。

 

沿革

HISTORY

学部の設置

大学院の設置

昭和38年(1963)

機械工学科
電機工学科

昭和39年(1964)

応用化学科

昭和40年(1965)

建設基礎工学科

昭和42年(1967)

機械第2学科

昭和47年(1972)

電子工学科
工学研究科(修士課程)
機械工学専攻
電気工学専攻
応用化学専攻
建設基礎工学専攻
機械工学第2専攻

昭和50年(1975)

環境化学工学科

昭和53年(1978)

建設工学科
電子工学専攻
環境化学工学専攻
建設工学専攻

昭和63年(1988)

情報工学科

平成元年(1989)

学科改組
大学院理工学研究科
博士前期課程
博士後期課程

平成4年(1992)

電気電子工学科
応用化学科
機能材料工学科
情報工学専攻

平成5年(1993)

機械工学科
建設工学科

平成7年(1995)

電気電子システム工学科
情報システム工学科
環境制御工学専攻

平成8年(1996)

機能材料工学専攻
電気電子工学専攻
(電気工学専攻と電子工学専攻を改組)
応用化学専攻
(応用化学専攻と環境化学工学専攻を改組)

平成9年(1997)

機械工学専攻
(機械工学専攻と機械工学第二専攻を改組)
建設工学専攻
(建設工学専攻と建設基礎工学専攻を改組)

平成11年(1999)

電気電子システム工学専攻
情報システム工学専攻

平成18年(2006)

大学院の設置
教員組織(研究部)と
教育組織(教育部)の分離
理工学研究科を
6専攻に全面改組
機械科学系専攻
数理電子情報系専攻
化学系専攻
物理機能系専攻
環境システム工学系専攻
生命科学系専攻

平成20年(2008)

環境共生学科